
カンジダは女性でよく聞くデリケートゾーンの悩みですが、男性も発症する病気です。なぜカンジダになるのか原因は?どう対処すればよいのか?どうすれば防げる?など男のカンジダについてまとめます。
カンジダ性亀頭包皮炎とは
カンジダ性亀頭包皮炎は、男性の亀頭や包皮でカンジダ菌が繁殖して発症するとされる炎症です。カンジダ菌とは、正式にはカンジダ・アルビカンスです。カンジダには何種類かあり、食物の発酵を助ける菌もありますが、カンジダ・アルビカンスは皮膚に住む菌です。そして、カンジダについて話をする時は、たいていがカンジダ・アルビカンスについてです。
症状は?
カンジダの症状は、男性だと男性器の違和感、かゆみ、痛み、白いカスが発生、赤みなどがあげられます。痛みやかゆみがムズムズと弱くある場合もあれば、我慢できないぐらい強く感じる場合もあります。
また、カンジダは悪化する場合が多いとされています。ムズムズしたかゆみから炎症、炎症から水ぶくれやただれ、皮膚の乾燥など症状が悪化することがあります。そして、悪化する前に医療機関での受診を検討した方が早期の対応につながるかもしれません。
原因は?
カンジダは性病で、性行為によって発症すると思われがちですが、性行為でカンジダが発生する確率は5%ぐらいとされています。残りの95%は免疫力の低下や男性器の不衛生さなど、自身の状態が関係している場合が多いと考えられています。
免疫力の低下とは、疲れ、ストレス、睡眠不足、風邪など体調が弱っている時を指します。体が弱っていると悪玉菌が増えやすくなり、日和見菌であるカンジダ菌が増殖しやすくなる可能性があります。カンジダ菌は体に住む常在菌で、数が安定していれば問題はありませんが、増えると亀頭包皮炎を発症させることがあるとされています。
また、男性器の不衛生さとはパンツやズボンで蒸れてしまい、菌が繁殖しやすい環境を作っていることです。カンジダ菌は真菌で、カビの仲間です。温かくてジメジメした環境だと繁殖しやすくなると考えられています。
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どうすれば対応できる?
カンジダに対しては、抗真菌薬を使用することが一般的です。泌尿器科や皮膚科、性病科で受診が可能で、市販薬もあります。薬は抗真菌薬で、真菌の増殖を抑える作用があるとされています。
また、ファンガクリームやファンガソープEXといった薬以外のクリームやソープでケアを試みる方法もあります。
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防ぐには
カンジダを防ぐためには、包茎手術が一つの方法として挙げられます。なぜなら、仮性包茎を含めた包茎だと包皮が亀頭や男性器の竿を覆い、包皮の中に汚れや恥垢などが溜まりやすくなるためです。これが男性器の不衛生さを生むことにつながると考えられています。包茎でなければ亀頭包皮炎が発生しにくいとする医師もいるほど、包茎は男性器の環境に影響を与えているようです。
しかし、包茎手術は保険適用外になる場合が多く、包茎人口が多い日本ではズルムケだと恥ずかしさもあるでしょう。そこで、包茎でも剥ける所まで剥いて洗う、清潔に保つために通気性が良い綿の下着を身に付けるなどでカンジダになりにくい男性器環境を作ることが推奨されています。
また、免疫力を下げないために疲れやストレスを発散できる趣味を作る、質の良い睡眠を取る、野菜などバランスの良い食事を心掛けることも大切です。
男のカンジダについてざっくりと理解はできたでしょうか?カンジダは繁殖しなければ悪い菌ではありません。しかし、皮膚に根付く菌なので完璧に除去するのは難しい菌です。そこで大事なのが、繁殖させないこと、カンジダが疑われる症状があったら早めに医療機関で相談し、悪化を防ぐことだと考えられています。