口腔カンジダ、膣カンジダ、カンジダ性亀頭包皮炎などカンジダが原因の病気は色々とありますよね。良く聞くカンジダですが、そもそもカンジダ菌ってなに?という所を説明しましょう。
カンジダ菌の種類
カンジダ菌はカビや酵母、キノコと同じ真菌の仲間です。Wikipediaによると、出芽や糸を出して増殖しています。
真菌とは、遺伝子である核が細胞膜に包まれている菌です。細菌は細胞膜がなく、ヒト(人間)も細胞膜はあります。そのため、カンジダは細菌に比べて人間に近いと言えます。
そして、カンジダにも種類があります。カンジダの中のC.etchellsiiやC.versatilis(共に日本語での読み方不明。和名がない可能性あり)は醤油や味噌の発酵に利用されるカンジダです。
また、C.stellata(読み方不明)はワインの醸造(ぶどうがワインになる過程)に利用されるカンジダです。つまり、カンジダ菌と言えども色んな種類があり、悪い菌ではないのです。
※名前の前のC.はCandida(カンジダの略)
カンジダで有名な菌
カンジダには色んな種類がありますが、私達が耳にする口腔カンジダや膣カンジダなどは、C. albicans(カンジダ.アルビカンス)という種類の菌です。この菌も最初から悪者ではなく、ヒトの体に存在する常在菌の1種です。体の表面や消化管、女性の膣などに存在します。
このカンジダ菌は日和見菌というグループに分けられ、善玉菌が優位な体内環境だと悪さはしません。しかし、悪玉菌が優位になると増殖し、カンジダが原因の炎症などを発症させます。つまり、カンジダはヒトと共存していて、カンジダが発症するという事は体に変化が起こってるのです。
カンジダが増殖する条件
では、カンジダが増殖する体の条件とは何か?です。
カンジダが増殖する条件として大きな原因は、免疫力の低下です。風邪で体調を崩してる、ホルモンバランスが変化して体がそれに追いつかない、疲れてる、ストレスを感じてる、睡眠不足などです。また、抗生物質を服用して体の菌が攻撃され、カンジダ菌が増殖しやすくなったなどもあります。
さらにカンジダ菌はカビと同じく、ジメジメした場所を好みます。デリケートゾーンなどの風通しが悪い場所は菌を温存しやすく、カンジダが増える原因です。
また、性行為でカンジダを感染させられる場合もありますが、性行為だけで感染する確率は低く、免疫力が下がってる時にカンジダをもらって発症したなどが原因です。
カンジダは脳をコントロールする?
カンジダ菌で怖いのは、カンジダが脳を乗っ取ってしまう事です。カンジダが過剰に増えてしまうと、カンジダは自らのエサとなる食べ物が欲しいと脳をコントロールします。
カンジダのエサとなるのが糖です。麺、パン、ビザなどが食べたくなり、デザート、ファーストフードなども欲しくなります。
まさか…と思うかもしれませんが、カンジダは腸内に生息し、腸は第2の脳と呼ばれています。腸は免疫力を作るなど重要な部分なので、そこがカンジダに侵されてしまえば脳まで変化します。
また、カンジダは疲労感、頭痛、倦怠感、震え、記憶障害など様々な体の不調まで引き起こします。うつ病までカンジダのせいでかかってしまう可能性があるので、カンジダは放っておく事なんてできません。
カンジダは健康な生活をしてれば悪さをしませんが、カンジダが増えるチャンスは身近にたくさんあります。カンジダかな?と思ったらすぐに対処しましょう。