
細菌性亀頭包皮炎の場合、抗生物質を利用して症状を緩和することが一般的ですが、それを子供に利用しても問題ないのかなど、抗生物質と子供、亀頭包皮炎について見ていきましょう。
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抗生物質とは
抗生物質は、平たく言えば細菌の増殖を抑える薬です。「微生物が産生し、他の微生物の発育を阻害する物質」と定義されていて、言わば微生物にとっては毒性を持つものです。
抗生物質で有名なのがペニシリンで、名前は聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。ペニシリンは20世紀にカビの中から発見され、医療の発展に大きく寄与しました。抗生物質は亀頭包皮炎だけでなく、風邪の合併症予防や歯科治療などにも用いられています。
また、天然由来の抗生物質は6000種類以上あり、半合成の抗生物質も存在します。
抗生物質と子供
抗生物質は小児科でもよく用いられる薬ですが、医師の間でも抗生物質の使用について意見が分かれています。抗生物質を利用すべきと考える医師もいれば、利用を控えるべきと考える医師もいます。
ある調査によると、発熱などの症状が出た時に抗生物質を処方すると答えた医師は48%、様子を見ると答えた人は47%とほぼ同数でした。また、開業医は病院勤務の医師よりも抗生物質を処方する傾向があることも分かっています。
抗生物質に反対する意見としては、耐性菌のリスクがあることや、抗生物質は細菌に作用しますがウイルスには効果がないため、むやみに使用すべきではないという点が挙げられます。
一方で、抗生物質の使用に賛成する意見では、子供の症状が重症化するリスクを考慮して処方されることがあるとされています。多くの患者を診察する医師にとっては、限られた時間内で最善の判断をするために抗生物質を選択する場合もあるようです。
亀頭包皮炎に抗生物質は適しているか?
亀頭包皮炎で抗生物質を利用することについては、注意が必要です。細菌性亀頭包皮炎の原因の一つである黄色ブドウ球菌は、培養実験で抗生物質によって増殖が抑えられることが示されています。そのため、細菌性亀頭包皮炎の原因菌に対しては抗生物質が用いられる場合があります。
しかし、カンジダが原因の亀頭包皮炎には抗生物質は適さないとされています。抗生物質の使用により、細菌が減少した環境でカンジダが増殖しやすくなるためです。実際に、カンジダ性亀頭包皮炎に抗生物質を使用した結果、症状が悪化したとされるケースも報告されています。
また、子供の場合は成長過程で免疫が発達していくため、耐性菌が増えやすい体になることを避けたいという考えもあります。
抗生物質は決して悪いものではありませんが、可能な限り使用を控え、他の方法で対応できる場合はそちらを検討することが望ましいかもしれません。
ティーツリーオイルは耐性菌が出にくいとされる
抗生物質の使用に不安を感じる親御さんも多いでしょう。そうした場合、ティーツリーオイルが選択肢の一つとして挙げられることがあります。ティーツリーはオーストラリアの先住民が利用してきた植物で、抗生物質に類似した殺菌作用があると一部で言われています。臨床試験の一部ではその可能性が示唆されています。ティーツリーオイルはタンパク質に直接作用するとされ、耐性菌が発生しにくいとも言われています。また、細菌だけでなく真菌にも作用するため、細菌性・カンジダ性の亀頭包皮炎の両方に対して用いられることがあります。
こうしたティーツリーオイルを配合した製品の一つにファンガクリームがあります。ファンガクリームはドクターズチョイスから発売されており、通販で購入可能です。子供にも使いやすいクリームとして紹介されており、抗生物質を使わずに亀頭包皮炎のケアを検討したい場合の選択肢となるかもしれません。