
亀頭包皮炎は市販薬で対処できる場合もあるのでしょうか?市販薬を利用したい時に注意すべき点は何か?など、忙しくて病院に行けない方のために、亀頭包皮炎を市販薬で対処する際のメリット、デメリット、注意点をまとめて見ていきましょう。
市販薬とは
市販薬とは、薬局などで自分で選んで購入できる要指導医薬品と一般用医薬品のことです。医師が処方する薬は医療用医薬品と呼ばれていて、市販薬は大衆薬とも呼ばれています。最近では、OTC医薬品(Over The Counter、対面越しでの販売を意味しています)とも呼ばれています。
要指導医薬品は薬剤師の説明が必要な薬で、カウンターの中などにあります。書面で説明が必要なので、話を聞かなければ買えません。一般用医薬品は書面での説明が必要な第一類医薬品もありますが、必ずしも必要ではない第二類医薬品や第三類医薬品もあります。
薬剤師がいれば処方薬を含めた全ての市販薬を取り扱うことができますし、登録販売者がいれば第一類医薬品以外の一般用医薬品を取り扱うことができます。
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メリット
市販薬のメリットは医師の診断なしで薬が購入できる点です。病院の待合室で待つことなく買えますし、平日でも休日でもドラッグストアは開店しているところが多いです。病院の場合、医師や看護師に症状を相談しなければいけませんし、看護師は女性が多いです。女性にペニスを見せるのは抵抗感がある人もいるでしょう。
また、ドラッグストアや薬局は医師はいないものの薬剤師がいれば症状を相談してそれに合う薬を案内してもらえることがあります。亀頭包皮炎を女性の薬剤師に相談しにくい場合は、男性の薬剤師がいるか電話で問い合わせることも可能です。
さらに、薬剤師に相談してから薬を購入すると割引が受けられるドラッグストアもあります。そのため、医師に相談できない場合でも相談相手がいることで不安を和らげることができるかもしれません。
デメリット
市販薬のデメリットは、相談できるとはいえ医師の診察を受けないため、本当にその病気に合った薬かどうかの判断が難しい点です。
例えば、蓄膿症の場合は鼻が痛い、顔や歯まで痛いなどの症状から薬剤師が蓄膿症と判断して薬を案内することがあります。これを亀頭包皮炎に置き換えると、ペニスが痛い、かゆい、赤みがある、ペニスの先端に症状があるなどから薬剤師が薬を選びます。しかし、亀頭包皮炎には細菌性とカンジダ性があり、どちらも似た症状ですが、使用する薬の種類は異なります。細菌には細菌用の、カンジダには真菌用の薬が必要とされています。薬剤師は専門的な知識を持っていますが、カンジダか細菌かは尿検査などで判断するため、症状だけでの判断は難しい場合があります。
つまり、市販薬を購入する際のデメリットは、亀頭包皮炎であることや、どのタイプの菌かを確実に判断できない可能性がある点です。
注意点
市販薬はデメリットもありますが、病院に行きづらい方にとっては利用しやすい選択肢かもしれません。そこで購入時に失敗しないためには、市販薬が自分に合っているかどうかをよく考えることが大切です。
市販薬を購入する際に注意すべき点は、アレルギーについて把握しておくことです。例えば、炎症を抑える成分としてリゾチーム塩酸塩が含まれている場合がありますが、これは卵白由来のため、卵アレルギーのある方は使用を避けたほうがよいかもしれません。
また、薬の組み合わせによっては併用を避けたほうがよい場合もあるため、現在使用している薬があれば組み合わせに注意しましょう。こうした注意点があるため、薬剤師に相談して自分に適した薬を確認することが重要です。