かゆくて痛い亀頭包皮炎をなんとかしたい!そんな時に利用される薬ですが、どんなものがあるのか見ていきましょう。そして、薬ではないクリームについても紹介します。
カンジダ性亀頭包皮炎の薬
カンジダ性亀頭包皮炎の場合、原因がカンジダだとしたら利用されるのは抗真菌薬です。カンジダは真菌というグループの菌で、真菌にはきのこや酵母などがいます。これらのグループは細胞膜と呼ばれるバリアがあります。バリアの中に核となるDNA遺伝子が包まれていて、抗真菌はこのバリアの合成を阻止します。
カンジダのための薬にはいくつか種類があり、その薬にもグループがあります。グループによって真菌へのアタックの仕方が少し違いますが、結果的に真菌を減らすのが目的です。
細菌性亀頭包皮炎の薬
細菌性亀頭包皮炎の原因は、黄色ブドウ球菌や大腸菌などのいわゆる雑菌です。薬は抗生物質で、飲み薬や塗り薬があります。抗生物質は菌を直接殺す薬です。
抗生物質は菌を殺す役割がありますが、体には無害な菌まで殺してしまうデメリットもあります。無害な菌まで殺してしまうとカンジダ菌が繁殖してしまうリスクもあり、賛否両論ではありますが、デメリットよりも今あるかゆみや痛みをどうにかするのが先決なので、抗生物質を短期間だけ利用するのは決して悪い事ではありません。
ただし、抗生物質が効かない耐性を持つ菌が登場する可能性もあり、長期的に利用するのはお勧めではありません。
両方とも発症してしまった場合
カンジダも細菌も両方が発症してしまうケースがあります。この場合は、細菌とカンジダの両方に効く薬をミックスして利用します。
ある専門医によると、その病院では抗生物質の飲み薬と抗真菌の塗り薬を処方するそうです。その人の患部の状況によってどんな薬をどんな形で処方するのかは変わってきますが、細菌と真菌の両方に効くようにします。
どっちも使えるファンガクリーム
薬ではありませんが、細菌性もカンジダ性もどちらにも対応してるクリームがあります。それがドクターズチョイスのファンガクリームです。ファンガクリームはティーツリーオイルを配合していて、高い抗菌効果が期待できます。しかも細菌だけでなく、真菌も殺菌できるのです。
ティーツリーに関しては様々な実験結果があります。例えば、2006年にヨーロッパで行った実験では抗真菌薬と同じくらいの殺菌効果があったと結果が出ています。ファンガクリームはそのティーツリーオイルだけでなく、炎症を抑えるユーカリオイルやラベンダーオイルなど数多くのナチュラル成分が配合しています。殺菌するだけでなく、患部の痛みや炎症までも抑えてくれます。
薬間違いに注意
ファンガクリームは細菌性とカンジダ性の両方に利用できますが、市販薬は細菌性の薬とカンジダ性の薬が違います。しかし、亀頭包皮炎は細菌性であれ、カンジダ性であれ、症状は似ています。薬を間違えてしまうと、症状は良くなっていきません。それどころか、カンジダがいる状況で細菌性の薬を利用して細菌が減るとカンジダは悪化するリスクが少なからずあります。その逆で、細菌が繁殖してるのにカンジダの薬を利用したら細菌がさらに増殖してしまいます。
細菌かカンジダか見極めるのは大切で、薬は菌にあったものを利用するようにしましょう。もし判断が付かないようならば、泌尿器科で菌の特定をしてもらうと症状に合う薬が見つかります。