
カンジダは男女共に発症する共通の病気ですが、男性器よりも女性器の方がカンジダを発症しやすいとされるのが現状です。なぜ女性の方がカンジダを発症しやすいのか、カンジダの原因をまとめます。
女性のカンジダが発症しやすい理由
女性が男性よりも性器カンジダを発症しやすい理由は、女性器が奥まった場所にあるからと考えられています。男性器は外に出ていて蒸れにくいのですが、女性器は隠れているため蒸れやすく、カビの仲間であるカンジダ菌が繁殖しやすい環境になりやすいのです。さらに女性の下着は男性に比べると性器に密着しているものが多く、通気性があまり良くない下着もあります。奥まった性器が下着によってさらに隠れてしまい、蒸れやすくなることから女性はカンジダを発症しやすいと考えられています。
女性器の構造と下着が男性と違うため、同じカンジダでも女性の方が発症しやすく、5人に1人の女性はカンジダを経験しているとされています。
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原因1:免疫力の低下
カンジダが繁殖しやすい原因は、女性器が奥まった場所にあるからというだけではありません。カンジダは体の免疫力が低下すると繁殖しやすく、発症につながることがあります。カンジダは人間の皮膚や腸内、粘膜などに存在しているため、繁殖しやすい環境が整うことがあります。
例えば、トイレで便をティッシュペーパーで拭き、そのペーパーに付着したカンジダ菌が膣内に侵入して繁殖することもあると考えられています。侵入して繁殖できたということは、膣内の自己洗浄能力が弱くなっている可能性があります。
風邪を引いた、体調が良くない、イライラや緊張からストレスを感じているなどは免疫力を低下させる要因となり、カンジダが繁殖しやすくなることがあります。
原因2:細菌バランスの変化
人間の体の中には、数えきれないほど多くの菌が生息して体を守っています。その細菌のバランスが崩れると、カンジダ菌が勢力を広げてカンジダを発症しやすくなることがあります。
細菌のバランスが崩れる原因としては、抗生物質の使用により善玉菌までも殺菌されてしまい、カンジダ菌が勢力を伸ばすことがあると考えられています。風邪を引く度にカンジダが起こるという人もいるため、抗生物質の使用は必要に応じて慎重に行うことが望ましいでしょう。
また、女性は女性ホルモンの影響を受けやすく、生理前や妊娠中のホルモン変動によって細菌バランスが変化したり、女性ホルモンの乱れが細菌に影響を与えたりすることもあります。生理前になるとカンジダが起こりやすいという人もいます。
さらに、カンジダで現れる白いおりものを除去しようとデリケートゾーンをごしごし洗うと、他の細菌が洗い流されて細菌バランスが崩れる可能性があります。
原因3:性行為
性行為によってカンジダ菌を感染させられ、発症することも少なからずあるとされています。ただし、発症の原因としては、たまたま免疫力が弱い時に感染してしまい、発症に至った可能性が考えられます。
また、性行為の前や後にデリケートゾーンをごしごしと洗い過ぎてしまい、デリケートゾーンを守っていた菌が洗い流されてカンジダが発症しやすくなることもあると考えられています。
つまり、男性からカンジダをもらって発症するかどうかは、女性の免疫力やデリケートゾーンの洗い過ぎなど女性側の要因が関係していると考えられます。カンジダは性病のイメージが強いのですが、もらったからといってすぐに発症するわけではないため、もらっても発症を抑えることが重要とされています。そのためには、生活習慣に気を付けて免疫力を維持することや、綿100%など通気性の良い下着を着用することが大切です。
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