男性であっても女性であっても、カンジダになると恥垢がたくさん出るようになります。
恥垢は性器から出る分泌物の集まりで、誰にでも見られるもの。
恥垢そのものは特別なものではありません。
しかし、性器を毎日きれいに洗っていれば、恥垢が気になることなどないのも事実。
明らかに不潔にしていたと思い当たる節がある人以外は、恥垢が出ると「病気かもしれない」と疑うのではないでしょうか。
病気に早く気付くためにも、疑いを持つことは悪いことではありません。
とはいえ、むやみやたらと不安になる前に、正しい知識は身につけておきたいですよね?
ここでは、恥垢がたくさん出る病気の代表でもあるカンジダについてお話しします。
問題のない恥垢と、カンジダの恥垢の見分け方についてもお話ししていきますよ。
正常な恥垢とは
恥垢は性器に溜まる垢のことで、その正体は汗や尿、男性なら精液やカウパー液、女性ならおりものや経血が混ざったものになります。
性器から出る分泌物はニオイの強いものが多いため、それらが合わさった恥垢は相当強いニオイを発することは、容易に想像できることでしょう。
恥垢の色は白やクリーム色、薄い黄色、灰色がかった白など。
形状は湿っているものもあれば、乾いているものもあります。
色や形状には個人差があるので、「白くて湿っているから病気だ!」などと色や形状だけで判断することはできません。
大切なのは、「自分にとってのいつもの恥垢」の色や形状を覚えておくこと。
他人と比べるのではなく、自分にとっていつもと違うと感じることが重要なのです。
カンジダになると恥垢はどうなる?
カンジダになると起こる恥垢の変化として、もっとも分かりやすいのは「明らかに量が増える」ということ。
どうみてもいつもと違うとハッキリと分かるほど、とにかく量が増えます。
女性なら外陰部のヒダのところにべったりと付着していたり、膣の内側に付いていることもあります。
男性は亀頭の表面が覆われるほど恥垢が付いていたり、亀頭から包皮にかけてフケのように恥垢が付いていることも。
どちらも、健康なときではあり得ない量の恥垢が出ますので、カンジダと気付くきっかけとしては分かりやすいかなと思います。
カンジダの恥垢の他の特徴としては、
・洗っても洗っても溜まる
・日に日に増えていく
というもの。
健康なときの恥垢は不潔にしていて垢が溜まっているだけなので、一度清潔にしてしまえばなくなります。
また不潔にしてしまえば付きますが、洗ったはずなのに翌朝またべったり付いているなんてことはありません。
また、洗っても日に日に恥垢が増えていくのもカンジダの特徴の1つ。
カンジダの場合は、カンジダ菌そのものを何とかしない限り、恥垢がなくなることはありません。
いくら目先の恥垢だけを取っても、根本的な原因であるカンジダ菌はそのままなのですから、恥垢がなくなるはずはありませんよね。
カンジダの対策をしよう!
カンジダの場合、気になる恥垢をいくら洗い流したところで、恥垢がなくなることはありません。
一時的に洗い流してキレイになったと思っても、カンジダ菌はそのままなので、また翌日には恥垢と戦うことになるでしょう。
このとき、恥垢を取るためにボディソープや石鹸で念入りに洗ってしまうと、細菌だけを死滅させてしまい、常在菌のバランスを崩すきっかけになってしまいます。
カンジダ菌はボディソープなどでは洗い流すことができないため、カンジダ菌だけが性器に残ってしまうんですね。
これではカンジダ菌に悪さをしてくれ、と言っているようなものでしょう。
洗いすぎるとカンジダは悪化しますので、洗うときにはファンガソープEXのような、真菌も細菌も洗い流せるものを使うことをおすすめします。
まとめ
健康なときの恥垢と、カンジダのときの恥垢の違いについてお話ししました。
カンジダになると、普段ではあり得ないような量の恥垢が付着するため、誰でも気付けると思います。
ただ、普段から恥垢など無関心という人の場合は、恥垢が増えても気が付かないかもしれません。
性器は、男性にとっても女性にとっても、大切な場所。
正しい知識を持ち、正しい対策をして、健康な状態を保っていきたいものですね。