女性がカンジダに感染したとなると、舌に白い苔のようなものが付く口腔カンジダとデリケートゾーンにできる膣カンジダの2種類があります。女性特有なのが膣カンジダで、男性には膣がないので性器にカンジダができたとしても膣カンジダとは呼びません。そして、女性にできる膣カンジダの症状を紹介していきましょう。
かゆみ
膣カンジダの症状で、まず初めに気付くのがかゆみです。最初はかゆいかな?と思う程度で、もしかして下着が蒸れてるだけかもと思っている場合もあり得ますが、その軽度のかゆみを我慢していたり、膣カンジダに気が付かないでいるとかゆみは強くなっていきます。そして、かゆみから痛みに変わる事もあります。さらに、かゆみは体が温まると酷くなってしまい、お風呂に入るとかゆいなどリラックスしづらくなります。
かゆみが酷くなってからおかしいなと婦人科に受診して、そこで初めてカンジダ菌だと分かる場合もあるでしょう。そして、膣カンジダのかゆみにはステロイドが処方されます。
痛み
膣カンジダの痛みは、最初はちょっと痛いかなぐらいです。しかも継続的な痛みではなく、たまにチクリと痛いだけです。そのため痛みを我慢してしまいそうですが、我慢したまま放置するとそのまま膣カンジダは悪化してしまい、激しい痛みになります。ヒリヒリした痛みになり、下着が擦れて痛い、痛くて歩けない、痛みでお風呂に入れないなど、激痛で膣カンジダに悩まされます。悪化すると痛みで排尿も困難になり、性行為もできないぐらい痛みが出てきます。
最初はチクリとした痛みがある程度だったのが大きな痛みになり、仕事も行けなくなってしまった人もいます。そのため、痛みは侮れません。
赤み、腫れ
女性のカンジダで見られる症状として、赤みや腫れもあります。カンジダがかゆい、痛いという事は皮膚が炎症を起こしているため、赤みが出てきてしまうのです。赤みと共に浮腫んでしまう事もあり、カンジダになってしまったデリケートゾーンを見るとかゆさが伝わってきます。
かゆみでデリケートゾーンを寝てる時にかいてしまって、引っ掻き傷になる事もあります。そして、酷いとそこから出血してしまいます。カンジダが原因で出血してしまう事は少ないのですが、引っ掻いて出血してしまう事はあります。そして、下着に血が付いて汚れてしまうなどもあります。デリケートゾーンは正常な時でも他の体の部位より赤みがありますが、正常な時よりも赤く晴れてしまいます。
おりものに変化
カンジダで特徴的な症状は、おりものが白くなる点です。正常なおりものは透明か少し白くなる程度で、ドロッとしています。そして、生理の周期によっておりものの量に変わりはありますが、そこまで困るほど多く分泌されません。
女性のデリケートゾーンにカンジダが出来ると、おりものが白くてカッテージチーズのようにポロポロした形状になります。酒粕のようだとも言われていて、通常のおりものとは明らかに違います。しかもおりものの量が増えてしまい、下着を替えないと気持ち悪くもなります。
また、おりものが臭くなってしまうのもカンジダの特徴です。魚が腐ったような臭さになり、服の上からでも臭いがするようになります。
女性のカンジダの症状は、かゆみ、痛み、腫れ、赤み、おりものの変化です。症状が悪化すると、どんどん酷くなってしまいます。悪化すれば症状が回復するまでに時間がかかります。