包皮の赤みやヒリヒリ感があれば、ただ下着が擦れて痛いなどの一時的な痛みではない可能性があります。もしかすると細菌などが繁殖してる可能性があり、放置すると赤みやヒリヒリが悪化してしまうかもしれません。そして、包皮だけでなく性器全体の悩みに変わる可能性もあります。
亀頭包皮炎を疑う
亀頭包皮炎とは、呼んで字のごとく亀頭や包皮が炎症を起こす事です。炎症は赤みがヒリヒリ感を引き起こすため、火傷と同じで包皮が熱を持っています。
炎症を起こしてしまうのは、カンジダ、淋病、クラミジア、性器ヘルペス、トリコモナス感染症など様々な病気が原因です。これらの菌は性交渉によって感染し、赤みやヒリヒリ感を出しています。
包皮の炎症は原因にもよりますが、腫瘍や水ぶくれができる場合もありますし、亀裂が入ってあかぎれのようになる可能性もあります。包皮炎は放置すると足の付け根のリンパ節が腫れてしまう事もありますし、包皮だけの問題では済まなくなる場合もあります。
カンジダ性亀頭包皮炎とは
包皮炎の中でも軽度の赤味やヒリヒリ感は、カンジダが原因の亀頭包皮炎の可能性が高いです。赤みやヒリヒリは軽度ではありますが、症状が進行していくと尿道炎になる可能性もあり、見逃す事はできません。
カンジダ性とあるように、亀頭や包皮でカンジダ菌が繁殖して起こす亀頭包皮です。カンジダは体内に生息する菌であり、赤みやヒリヒリなどの違和感がなければ治療する必要はありますが、繁殖して違和感が出てくれば対処が必要です。
カンジダが繁殖する原因は、性交渉で感染させられた、免疫力が落ちて菌が繁殖してしまったの2つが考えられます。
カンジダは赤みやヒリヒリ感があり、亀頭が乾燥する場合もあれば湿ってる場合もあります。どちらもカンジダで良くある症状であり、対処方法は同じです。
包茎だとなりやすい
カンジダ性亀頭包皮炎は、包茎だと発症する確率が高いと医師が発言しています。また、包茎でなければカンジダ菌が繁殖する確率は低いとも言います。
包茎がカンジダになりやすい理由は、亀頭が皮の中に隠れてしまうからです。亀頭は本来ならば外に出てる部分ですが、包茎で隠れてしまうとそこが蒸れてしまい、不衛生な環境になってしまいます。カンジダ菌は湿気があって暖かい環境を好むため、包茎で隠れてしまう部分にカンジダが繁殖してしまいます。
しかも包茎だとカンジダを治したとしても、不衛生な環境が揃ってるのでカンジダを再発しやすくなります。そのため、何度もカンジダを再発する、包茎で塗り薬を塗りにくいなどのカンジダに対して対処が難しければ、包茎手術をしてしまった方が良いです。
包皮炎の治療とは
包皮に赤みがある、ヒリヒリするなどの症状があれば、泌尿器科で受診をして何が原因なのか突き止めます。原因菌によって対処する薬が違うため、まずは原因を突き止めるのが治療の始まりです。
病院で男性カンジダ性亀頭包皮炎だと診断された場合、治療薬はカンジダに効く抗真菌薬を利用します。男性の場合は多くが塗り薬なので、女性カンジダの膣に入れる薬よりも利用しやすさがあります。
もしカンジダが重症だと判断されれば、飲み薬も一緒に処方されます。
市販薬を利用した場合も同じく、塗り薬で治療します。
カンジダで包皮がヒリヒリしてる、赤みがあるなど症状が軽い場合でもカンジダは自然治癒が難しいため、薬で症状が軽いうちに治すのをお勧めします。または、ファンガクリームのように自然由来で信頼性があるクリームをお勧めします。ファンガクリームはティーツリーオイルが配合されており、抗真菌が期できます。そのため、自然の力でカンジダ対策したい人にお勧めです。
