男性が亀頭包皮炎になったとき、治療薬として使われているのが軟膏です。
病院へ行くと内服薬が処方されることもありますが、軟膏は必ず処方されることと思います。
それは、亀頭包皮炎の症状が男性器という皮膚に現れているため。
体の中に症状があるのなら軟膏は使えませんが、体の外側、皮膚に症状があるのなら、軟膏は症状の緩和に役立つことが期待されます。
軟膏にはかゆみ止めの成分や、症状をもたらしている原因に対する成分などが含まれています。
亀頭包皮炎のときには、どんな軟膏を使うのでしょうか。
市販されている軟膏で代用できるかについても、調べてみました。
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カンジダ性亀頭包皮炎には抗真菌薬
カンジダ菌が繁殖したことで不快症状をもたらすカンジダ性亀頭包皮炎の場合は、抗真菌成分を含んだ軟膏が処方されます。
抗真菌成分でないと、カンジダ菌の増殖を抑えることは難しいとされています。
かゆみがひどい、炎症がひどいような場合には、ステロイドを混ぜた軟膏が処方されることもあります。
ステロイドはかゆみを鎮める作用があるものの、カンジダ治療には慎重な使用が求められます。
なぜなら、ステロイドによって免疫が低下してしまう可能性があるためです。
そもそもカンジダ菌は誰もが持っている菌であり、特別なものではありません。
元々体内にある菌が繁殖しないですんでいるのは、免疫機能が正常に作動している証拠でもあるのです。
そんな免疫を低下させてしまうステロイドを使うのですから、一時的にかゆみが和らいだとしても、カンジダ菌の増殖を助長してしまう場合もあります。
もしもステロイドが処方された場合には、どのくらいの期間使うのかなど、きちんと確認しておいた方がいいでしょう。
細菌性亀頭包皮炎には抗生物質
一方、亀頭包皮炎の原因が細菌によるものだった場合はどんな軟膏が使われるのでしょうか。
細菌性亀頭包皮炎の原因菌も、特に珍しいものではありません。
私たちの身近なところにいるものばかりで、不衛生な環境にしていたり、傷がついたところから雑菌が繁殖してしまうことで起こります。
そのため、細菌性亀頭包皮炎には抗生物質を配合した軟膏が処方されるのが一般的です。
また、こちらもステロイドが処方されることも多いです。
ステロイドは効果が現れやすい反面、副作用があることが懸念されていますが、短期間の使用であれば問題が少ないとされています。
問題が少ないから処方されるわけですが、なんとなく気になる…という人も多いかもしれませんね。
市販の軟膏はどう？
では、市販の軟膏で亀頭包皮炎の症状を緩和することはできるのでしょうか。
かゆみがひどくて軟膏を探すという場合が多いと思いますが、この場合「デリケートゾーンのかゆみ止め」などがあります。
デリケートゾーン専用なので安心！と思うかもしれませんが、これはあくまでも「かゆみ止め」です。
かゆみを鎮めることは期待できますが、かゆみの原因に直接アプローチをかけることは難しいとされています。
一時的な緩和にとどまる可能性が高い、ということです。
亀頭包皮炎の原因菌にアプローチをかけない限り症状は続く（もしくは悪化することもある）ため、かゆみ止めの軟膏に頼ってしまうのは慎重に考えた方がよいでしょう。
病院へ行かずに亀頭包皮炎の症状を緩和したい場合には、市販の軟膏だけでなく、さまざまな成分を含むクリームの利用も検討されているようです。
ファンガクリームは天然のティーツリーオイルをはじめ、天然成分を中心に配合されており、細菌やカンジダ菌の増殖抑制に役立つ可能性があるとされています。
使い方は軟膏と同じで、症状の出ている患部に塗るだけです。
副作用の報告は少なく、ステロイドなどの薬剤と比べて長期的に使いやすいと考えられています。
殺菌力についても一部で99.9%とされるデータがありますが、個人差がありますので効果を保証するものではありません。
病院で処方される軟膏や市販の軟膏と比べて、ファンガクリームは使用感や成分面で選ばれることがあるようです。
まとめ
亀頭包皮炎のときに使う軟膏について、紹介しました。
亀頭包皮炎の治療に軟膏が使われるのは一般的ですが、原因によって軟膏の種類は変わります。
処方される軟膏には少なからず副作用もありますから、定期的、そして長期的に使うのは医師と相談しながら慎重に行う必要があります。
効果や副作用、使いやすさのバランスを考慮して、適切な軟膏やクリームを選ぶことが大切です。
症状が気になる場合は、早めに医療機関を受診することをおすすめします。
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