デリケートゾーンにかゆみなどの不快症状を引き起こす、カンジダ。
なぜカンジダになるのでしょうか。
カンジダにならないようにするためにも、カンジダの感染経路を知っておくことは大切です。
カンジダの感染経路について、調べてみました。
1、自己感染
意外だと思うかもしれませんが、カンジダの感染経路としてもっとも多いのは「自己感染」によるもの。
誰かから原因菌であるカンジタ菌をもらうのではなく、元々自分の体内にあったカンジタ菌が増殖してしまうのです。
カンジタ菌というのは特別な菌ではなく、健康なときでも体内に存在している常在菌。
性器の粘膜や消化管、皮膚などに住み着いています。
そんな誰でも持っている菌が、何らかの理由によって増殖してしまうためにカンジダを発症してしまいます。
では、問題なのは「なぜ」カンジタ菌が増えてしまうのか?ということ。
その理由として考えられているのが、
・体調不良
・過労
・ストレス
・抗生物質の使用
・ステロイドの使用
・生理前後(女性の場合)
など。
簡単に言うと、免疫力が低下しているとき、と言えるでしょう。
自分の免疫力が低下していて、カンジタ菌が異常に増えてしまうのを止められないのです。
抗生物質やステロイドを使用していると、悪い菌と戦ってくれる菌、いわゆる自浄作用を兼ね備えた菌まで除去してしまうので、結果としてカンジタ菌が増えるのを止められなくなってしまいます。
自己感染を防ぐためには、自分自身で体調管理をしっかりと行うことが欠かせません。
体調を崩さないよう、免疫力を低下させないように日頃から気を配っていきましょう。
疲れたら休む、ストレスを溜めすぎないように自分なりのストレス解消法を見つけておくことも大切です。
このとき、砂糖をたっぷりと含んだものを食べるなど、ストレス発散のために暴飲暴食をしてしまうのは逆効果。
甘いものの食べ過ぎはカンジダを招く危険性もあるので、食べること以外でストレスを発散させたいものですね。
2、性行為による感染
カンジダの感染経路、2つめは性行為によるパートナーからの感染。
カンジダの症状が出るのは、男女ともにデリケートゾーンに集中しています。
これは、言い換えればカンジタ菌はデリケートゾーンに増殖している、ということ。
たくさんのカンジタ菌がお互いの粘膜を介して移動する(感染する)のは、可能性としてはゼロではありません。
ただし、カンジダの場合は性行為によって感染することはほとんどないと言われています。
確率にするとおよそ5〜10%程度のもので、大半は自己感染によるのだそう。
それも、女性の免疫が低下しているときに性行為をして感染する確率が5〜10%ほどです。
たとえ性行為によってパートナーからカンジタ菌が移動してきたとしても、自分自身の免疫が低下していなければ、カンジタ菌が増殖することはありません。
性行為によってカンジダに感染するのは、大抵が女性なのだそう。
男性は性器が体の外にあって乾燥しやすいことから、カンジタ菌が付いても増殖しにくいのです。
しかし女性の性器は体の内側にあり、温度や湿度も菌の繁殖に最適な環境。
とはいえ、たとえば包茎の男性などはカンジダに感染しやすいと言われているので、「男だから大丈夫」と安易に考えるのはやめましょう。
性行為によるカンジダ感染を防ぐためには、
・避妊具(コンドーム)を使用する
・体調の悪いときには性行為をしない
・カンジダを発症しているときは性行為をしない
ことを心がけましょう。
特に治りかけで性行為をすると、ピンポン感染の可能性もあるので気を付けてください。
カンジダ以外の性感染症を防ぐためにも、子作りをしているという夫婦以外は、性行為の際にはコンドームを使用することをおすすめします。
まとめ
カンジダの感染経路についてお話ししました。
感染経路というと、どうしても「他人からうつる」イメージが強いのですが、カンジダの場合は自己感染による発症がもっとも多いのです。
カンジタ菌は健康なときには悪さをしない日和見菌なので、カンジダを発症したときは、すなわち疲れている(体調を崩している)証拠。
きちんと自分の体を労り、生活習慣を改めてカンジダを再発させないように努めましょう。