カンジダは女性に多い病気として知られていますが、私たちがイメージする「女性」というのは、成人以上ではないかと思います。
どんなに掘り下げていっても10代後半、せいぜい高校生くらいまでのものでしょう。
では、赤ちゃんや幼稚園児くらいの女の子でも、カンジダになることはあるのでしょうか？
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小さな女の子はカンジダにはなりにくい
結論からいいますと、小さな女の子はカンジダにはなりにくいと考えられています。
ただ、あくまでも「なりにくい」というだけの話であり、ならないというわけではありません。
つまり、言い方を変えれば小さな女の子でもカンジダになることはある、ということです。
そもそもなぜ小さな女の子はカンジダになりにくいのかと言うと、それは女性ホルモンの分泌が少ないからとされています。
生理が始まり、カラダが大人の女性に近づくにつれて、女性ホルモンの分泌量も増えてきます。
年齢で言うと、だいたい小学5,6年生から中学生あたり、思春期の頃ですね。
逆に言えば、この時期までの女の子は女性ホルモンの分泌が少ないので、カンジダは発症しにくい傾向があると考えられます。
女性ホルモンの1つであるエストロゲンは、膣内でグリコーゲンの産生を促し、産生されたグリコーゲンはグルコースへと変わります。
このグルコースがカンジタ菌の餌になってしまうため、女性ホルモンの分泌が盛んになる年齢になるとカンジダも発症しやすくなる場合がある、というわけです。
小さな女の子がカンジダになりにくいのは、このためだと考えられています。
小さな女の子でもカンジダになる原因
女性ホルモンの分泌が少なく、カンジダを発症しにくい小さな女の子でも、カンジダになることはあります。
カンジタ菌そのものは誰でも持っているため、起こることもあるかもしれません。
原因としてはいくつか考えられますが、
・おむつをしている
・膣が不衛生な状態になっている
・興味本位で性器を触る
などが原因として挙げられることがあります。
赤ちゃんや未就園児くらいの年齢だと、まだおむつをしている子もいます。
おむつの中はかなり蒸れやすいため、カンジタ菌が好む環境になりやすいと考えられます。
風邪を引くなどして免疫が下がっていると、おむつの中にカンジタ菌が増殖しやすくなる場合もあるでしょう。
そして、膣が不衛生な環境になることも、女の子がカンジダになる原因の1つです。
たとえばトイレに行ったあとにきちんと拭けずにおしっこが残っていたり、お風呂で丁寧に洗えずに汚れが残っていることもあります。
また、小さな女の子だと興味本位で性器を触ることも少なくありません。
気になって触ったときの手が汚れていると、そこから雑菌などが繁殖することもあります。
雑菌の繁殖をきっかけに、カンジタ菌も増える可能性があるのです。
女の子のカンジダを防ぐには？
小さな女の子がカンジダになる確率は低いですが、ゼロではありません。
カンジダはかゆみが強いことが多いため、子供にはそのかゆみを我慢するのが難しいかもしれません。
掻いてしまうと症状が悪化する可能性もあるため、できるだけカンジダの発症を避けたいところです。
そのためには、子供だけでケアをするのは難しいため、保護者の方がサポートしてあげることが大切です。
汗をたくさんかく夏は特に、こまめにシャワーを浴びるなどして清潔に保つことを心がけてあげたいですね。
また、膣は大事なところなので、汚い手で触ってはいけないということも教えておきたいところです。
まとめ
カンジダは女の子でもなるのかどうか、についてお話ししました。
小さな女の子はカンジダになりにくいものの、なる可能性はゼロではありません。
カンジダはかゆみの強い症状を伴うことが多いため、できるだけ発症を避けるように気をつけてあげたいものですね。
