カンジダはかゆみの強い病気で、主に女性がかかりやすいです。
女性は膣の構造上、どうしてもカンジタ菌が増殖しやすいため、男性よりもなりやすいのは仕方がないと言えるでしょう。
では、同じ女性でも子供、女児の場合はどうなのでしょうか。
女児もカンジダになるのか?、そして、もしも女児がカンジダになったらどうしたらいいのかを、紹介していきます。
女児もカンジダになることはある
まず、女児がカンジダになるかどうかですが、結論からいうと女児でもカンジダになることはあります。
ただし、大人の女性と比べると女児がカンジダになる確率は低いです。
それは、女性ホルモンであるエストロゲンの影響によるもの。
カンジダはエストロゲンの分泌量が多い時期の方が、なる確率が高いと言われています。
それは、エストロゲンが膣内でグリコーゲンの産生を促し、それによってグルコースを生成してしまうため。
グルコースはカンジタ菌の餌になってしまうので、必然的にカンジダを発症する確率が高くなるというわけですね。
小学生くらいの女児ならまだ生理もきていない子が多いでしょうから、女性ホルモンの分泌も少ないですよね。
そのため確率で言えばカンジダになることは少ないですが、絶対にならないというわけではありません。
もしかしてカンジダかも?と思ったら…
ではもし、自分の娘である女児がカンジダかもしれない症状が出たら、どうしたらいいのでしょうか。
カンジダは強いかゆみをデリケートゾーンに伴う病気なので、我慢させ続けるのは恐らく難しいと思います。
カンジタ菌が増殖してカンジダを発症してしまったら、放っておくのは危険なので、きちんと治療をしなくてはなりません。
放っておくことで悪化し、カンジダが治りにくくなるリスクもあります。
女児の場合は病院でしっかりと診てもらうのが一番ですが、迷うのはどの病院へ行くのか、ではないでしょうか。
大人の女性なら、デリケートゾーンのトラブルは婦人科の管轄です。
しかし小学生くらいの女児だと、何科を受診すればいいのか迷ってしまいますね。
その病院やクリニックによるのですが、婦人科は生理が始まっていない女児は断られる場合もあるので、受診する前に電話をして確認しておくことをおすすめします。
女児の場合は小児科でも、診てもらうことはできるでしょう。
もしも小児科で診察や治療をするのが難しいと判断されれば、適切な婦人科に紹介状を書いてもらえるはずです。
婦人科に行くことになったときには、大人と同じような内診による診察があるのかは、きちんと確認しておいた方がいいと思います。
内診は大人でも抵抗がある人が多い診察ですから、女児なら尚更抵抗があるでしょう。
いくら診察のためとはいえ、女児の羞恥心にも配慮してあげなくてはいけません。
女児がカンジダになる理由
女児はカンジダになりにくいという話をしましたが、デリケートゾーンは細菌が増えやすい部位。
排泄物などで汚れやすく、下着による蒸れもあります。
大人の場合は排泄物がついたままということはないでしょうが、女児の場合は急いでトイレから出たりすると、つい拭くのが疎かになることもあるでしょう。
また、初めての生理などの場合は生理の処理にも不馴れなので、ナプキンの使い方や取り替えるタイミングなども、事前に教えておいてあげたいものですね。
まとめ
女児がカンジダになったらどうしたらいいのか、病院の選び方などを紹介しました。
確率の低さから、女児はカンジダにならないというイメージのある人もいるかもしれませんが、それは間違い。
女児でもカンジダになることはありますので、間違った処置をしないように気を付けてくださいね。