カンジダは、一度症状が落ち着いたと思っても何度も繰り返しやすい病気です。
症状が治まったと思って安心していたら、また発症してしまった…ということも少なくありません。
なぜ、カンジダは何度も繰り返してしまうのでしょうか。
カンジダが繰り返す理由について、紹介します。
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カンジタ菌は常在菌である
カンジダを繰り返してしまう最大の理由は、カンジタ菌が常在菌であることが挙げられます。
私たちの体の中には、たくさんの菌がいることをご存じでしょうか。
腸内細菌がいい例ですね。
細菌の中には体に良い影響をもたらす善玉菌と、悪い影響を及ぼす悪玉菌、そのどちらでもない日和見菌がいます。
カンジタ菌は、そのうち日和見菌に属する真菌で、粘膜や消化管、皮膚などに住み着いているのです。
常在菌であるということは、完全に体の中からなくすことは難しい、ということ。
常に体の中にカンジタ菌がいるわけですから、繰り返すのも仕方がないと言えますね。
カンジダを繰り返す2つの原因
カンジダは常在菌ですが、繰り返すには2つの原因があります。
1つめは再感染、そして2つめは再増殖です。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
〈再感染について〉
再感染というのは、たとえば女性の場合、膣にいるカンジタ菌を減らしたのに、再び膣にカンジタ菌が発生してしまうことを言います。
病院で抗真菌薬を使って治療を受けた場合でも、
・腸管のカンジタ菌
・性行為
などの理由によって、再び膣にカンジタ菌が付着してしまうことがあります。
この場合は、自分が膣に持っていたカンジタ菌によるものではなく、他の部位、もしくは他人からカンジタ菌をもらう感覚です。
カンジタ菌は腸管内にもいるので、排便後に肛門を拭くとき、後ろから前に拭く癖がある人は注意が必要かもしれません。
肛門のカンジタ菌が、再び膣に移ってしまう可能性があります。
また、性行為によって再感染することもあるため、念のため性行為の際にはコンドームを着用することが望ましいでしょう。
〈再増殖について〉
再増殖は、文字どおり一度減少したカンジタ菌が、再び増殖してしまうことを指します。
カンジタ菌が増えてカンジダ腟炎などの症状が出ると、抗真菌薬を用いて治療を行うことがあります。
抗真菌薬を使うことで、カンジダの症状が落ち着くまでカンジタ菌を減らすことが期待されますが、カンジタ菌を完全にゼロにすることは難しいとされています。
免疫が低下したり、膣の自浄作用が弱まったりすると、再び膣内でカンジタ菌が増殖してしまうことがあります。
男性の場合も同様で、免疫が低下しているとカンジタ菌を減らしても、また増える可能性があります。
カンジダを繰り返さないために
カンジダを繰り返さないようにするためには、免疫を低下させないように心がけることが重要です。
カンジタ菌が常在菌である以上、増殖させない環境を整えていくことが必要と考えられます。
食事や睡眠、運動などの生活習慣はいかがでしょうか？
疲れやストレスは溜まっていませんか？
生活習慣を見直さない限り、カンジダの繰り返しを防ぐことは難しいかもしれません。
一度にすべてを改善しようとするのは大変なので、できるところから始めていくことをおすすめします。
女性の場合は、生理の前後などホルモンの影響でカンジダになりやすくなるため、膣の自浄作用を高める対策も検討するとよいでしょう。
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カンジダを繰り返したくないという女性の方の参考になるかもしれませんので、興味があればご覧になってみてください。
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まとめ
カンジダが繰り返す原因について、お話ししました。
カンジダは原因菌が常在菌であるため、どうしても繰り返しやすくなってしまうと考えられています。
カンジダを繰り返さないようにするために、免疫力を低下させないよう心がけていきましょう。
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